ハイブリッドリターゲティング~訪問期間最適化のススメ~
3日間に3回もサイトに訪れているユーザーなら、商品購入の見込みが高いのではないか―
そういったユーザーに、より多くの広告配信ができないか―
そんな仮説や課題を元に、「訪問期間」と「訪問回数」によってユーザーのセグメント分けが出来る配信手法、ハイブリッドリターゲティング。
CTRやCVRに大きく関わってくる画期的な手法ですが、そもそもこの「訪問期間」とはどのような数値を元に設定すれば良いのでしょうか?
今回は12月にGMO DSPにて配信していた広告事例をもとに、その分析方法をご紹介したいと思います。
■ユーザーがCVまでに至る「吟味」期間を分析せよ
今回の分析に使用したのは「初期接触からコンバージョンまでの日数」。
分析のために、厳密には異なりますが「広告への初期接触=サイトへの初期訪問」と定義しましょう。
すると「初期接触からコンバージョンまでの日数」はつまり、ユーザーが初めてサイトに訪れてから実際に商品購入に至るまでの「吟味」期間と言えます。
まずは通常のリターゲティング配信によるCVデータを元に、分布図を作成してみます。
(12/1~12/13データ)
※縦軸は「初期接触からコンバージョンまでの日数」
※CVデータは、1日以内にCVしたユーザー/二週間以上の長考ユーザーを除く
一見バラバラに見える「吟味期間」ですが、中央値を算出してみると5日以内にCVに至るユーザーが約半数を占めているということがわかります。
■訪問期間の最適化による配信効果改善
上記の分析を元にユーザーの吟味期間、もとい訪問期間を「5日」と設定し、12/14から「5日以内に複数回来たユーザーへ入札を強めて配信する」というハイブリッドリターゲティングに切り替えました。
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ライター:アド論 編集部