「リズムシさんのひみつきち」展に遊びに行こう

2012/10/25

10月26日から渋谷のサノウラボプラスで行われる企画展
リズムシシリーズ300万ダウンロード記念。「リズムシさんのひみつきち」展のアーティスト、成瀬つばさ氏にインタビューいたしました。

 

 

 

下條:
リズムシシリーズが生まれたキッカケを教えてください。

成瀬:
音大在学中の頃は、作風を一つに決めて作品を作り込むというよりは色々な作り方を試していました。
実写による映像作品やモーショングラフィック作品を作っていた時期もあります。
その中で手描きタッチの作品を試しているうちに生まれたのが、リズムシです。

下條:
様々な作品を作られている中で、現在はリズムシシリーズを中心に活動されていますがその理由はなんですか?

成瀬:
学外ではじめてしっかりとした評価をいただけたのが、NHKの番組内で取り上げてもらった、完全手描きのアニメーション作品でした。
それがきっかけになって、しばらくは手描き作品の制作に集中しました。
その中で、リズムシさんというキャラクターが群を抜いてたくさんの人に気に入ってもらえたんです。
その後はリズムシさんを軸に活動するようになりました。

 

 

 

 

下條:
リズムシシリーズは現在300万DLを超えたとの事ですが、ヒットさせるアプリを生み出すコツや沢山ダウンロードしてもらうコツはありますか?

成瀬:
コツ…アプリを公開した当時、他のアプリとは完全に差別化できていたことでしょうか。
今でこそ、ゆるいテイストのアプリがいくつか流行った実績があるので、そういう雰囲気のアプリや手描き風のアプリなども多くなってきていると思いますが、リリース当時は完全に浮いていました(笑)だからこそ注目してもらえる結果になったのだと思います。

下條:
グラフィックに特化したアプリなどが市場を作っていた中、ゆるいリズムシをリリースする事は怖くはなかったですか?

成瀬:
あくまで学生で個人の作品としてリリースできたのは大きいと思います。
企業で制作するアプリは最初からヒットさせなければならない場合がほとんどだと思いますが、私はそうではありませんでした。
逆に企業でも、少しずつ人気や信用を得られれば良いという前提で自由に作れる環境があったら、と思うこともありますね。

下條:
うーん。企業だと基本ホームラン狙いでいきますよ・・・

成瀬:
でも時々みかけますよ。ある一定の予算は自由に使えて、徐々にヒットを狙う会社とか。

下條:
本当ですか。いい会社ですね(笑)

 

下條:
世の中のアプリを作っている方にアドバイスありますか?

成瀬:
とにかく、「自分の頭で考える事」だと思います。
企画の段階で似たようなアイデアのアプリを調べて、これっぽいものを作ろうなんていう既存のもののつぎはぎ的な発想ではなく、自分の能力、経験、価値観から生まれるアイデアで勝負することが大事だと考えています。
現在のアプリを作る会社のいくつかは、人気のあるアプリを表面的に真似したり、既存のアプリのアイデアを組み合わせたり、という作り方がほとんどになってしまっていると思います。
前例があるものでないと中々企画が通らないのだとは思いますが…クリエイターにとっては、あまり嬉しいことではないですね。
枠に縛られずに、自分の中から生まれるものを素直に形にする。そうすれば結果的に何かに似ることはあっても、必ず自然と差別化ができるものだと考えています。この世界に全く同じ価値観・考えの人はいませんから。
そうやって自然に生まれる「違うもの」「新しいもの」は、たくさんの方が評価してくれると思いますし、そういうものが認められる世の中だったら良いなとも思います。

 

 

 

 

 

下條:
今回の企画展の見どころを教えてください。

成瀬:
部屋のあちこちにリズムシさんが隠れていたり、いくつかグラフィックの展示をしていたり、リズムシさんの世界感を楽しめるようになっています。
そして今回、結構な量の原画やラフスケッチも展示しています。
実際のアプリと見比べてみたり、アイデアのメモを見て、こんな風にできたのかな?なんて想像したりしてもらえたら嬉しいですね。
あとは「リズムシ ピコピコぬいぐるみ」のガチャガチャを設置する事ができました。
街の中で特定のガチャガチャを探すことは難しいと思うので、
ここに来たら必ずリズムシさんのガチャガチャが買えるというのは、意外と大きなポイントかもしれません(笑)

下條:
ちなみに一枚の原画(A4)を描くのってどのぐらい時間かかりますか?

成瀬:
内容によりけりですね。今はアイディアを描くラフもアプリに使う清書もA4のコピー用紙に描く習慣になっています。

下條:
ちなみに鉛筆は何を使っていますか?

成瀬:
厳密には鉛筆ではなくて、0.9mmの激太シャープペンなんです。芯はBなので濃いめです。ぱっと見、専門的な画材屋さんで売ってそうなシャープペンなんですけど、実はこれ楽譜を描くためのシャープペンなんです。音符を塗りつぶしやすくなっているんです。

 

 

 

 

 

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ライター:下條 泰朗


2001年 法政大学 経済学部卒業
2004年 株式会社日広(現 GMO NIKKO株式会社)入社

GMO NIKKO株式会社でコミュンケーションプランナーとして従事。
ユーザーとのコミュニケーションのあり方が複雑に変化する中で、マーケティング課題を最短で解決するアイディアを提供する。

★受賞暦
第2回 ワンクリックアワード 中島伸也賞受賞
第6回 東京インタラクティブアドアワード インテグレイテッドキャンペーン部門 銅賞
2008年クリエイター・オブ・ザ・イヤー 最終ノミネート

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