マイクロコンバージョンを使った分析って知っていますか?
アクセス解析の設定で、まず考えることがコンバージョンの設定です。
みなさんはどのページに対してコンバージョンを設定していますでしょうか?
「最終成果」ページのみ、「最終ページとその他コンバージョン」という方は是非、本記事を参考いただきマイクロコンバージョンを設定ください。
ということで、
今回は、最近メジャーになりつつある「マイクロコンバージョン」についてお話させていただきたいと思います。
「マイクロコンバージョン」とは?
マイクロコンバージョンとは、最終ゴールまでの道筋を細分化した「中間コンバージョン」と呼ばれている指標です。
最終到達点ではないが、最終到達へ至る道筋において重要なポイントになる部分を「マイクロコンバージョン」と呼んでいます。
マイクロコンバージョンを分析することによって、「どれだけコンバージョンに近づいているか?」がわかるようになります。
(説明だけではわかりにくいと思いますので、一般的なECサイトのマイクロコンバージョンを図にしました)
※ コンバージョンに至るためのユーザー体験をマイクロコンバージョンとして設定
「マイクロコンバージョン」を利用して分析を行ってみる
『 サイト全体の流れを分析 』
サイトに流入したユーザーをマイクロコンバージョンごとに分割して確認してみましょう。
コンバージョンに至るユーザーがどこで離脱しているのかが把握できるかと思います。
(「フォールアウト分析」と呼ばれる分析手法となります)
ただし、サイト全体を単に見るだけではあまり傾向はつかめません。
ここで大事なのはデータの「セグメント化」です。
【セグメントの切り口例】
・ 新規ユーザーと再来訪ユーザー
・ 時間帯ごとの来訪ユーザー
・ 平日/休日ごとの来訪ユーザー
・ 自然来訪ユーザーと広告来訪ユーザー
・ 会員と非会員
切り口を変えるたびに、各セグメントのユーザーがどこのポイントでコンバージョンを躊躇しているか判明するはずです。
その判明した結果を元に、
・ 注力ユーザー像の選定
・ コンバージョンを低下させているポイント(ボトルネック)の改善
などを実施していくことでサイトフローを改善し、コンバージョンを向上させることができます。
【セグメント分析例】
ユーザーを新規/再来訪にセグメント化し、マイクロコンバージョン到達数を分析。
結果、新規ユーザーにおいて「カート追加」への遷移率が非常に低いことが判明。
サイトに慣れた人以外は、「カートの場所が見つけにくいのでは?」という仮説を立て、レイアウトを変更。
※ セグメントの区切り方については、解析ツールによりできる・できないが大きく変化します。
(高機能な解析ツールほど詳細なセグメントができる傾向が強いです)

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ライター:アド論 編集部