消費税増税の影響を予測してみる ~ 家計調査からみる消費への影響 ~

2019/10/1

皆さん、消費税増税への準備は出来ていますか?10月から消費税が10%になりますね。
私は、ペイペイなどの決済サービスを複数契約して、キャッシュレス還元を逃さないように準備し、よく使う日用品を普段より多めに購入して、増税に備えています。
では、一般消費者は今回の増税でどのような動きをするのでしょうか、
今回は、公的統計を用いて、10月の増税が消費者に与える影響について、過去のデータや今年の最新データを分析しながら、予測してみたいと思います。
 

過去2回の増税時のデータから予測する

皆さんご存じの通り、過去2度、1997年と2014年に消費税は増税されました。
1997年は3%から5%への増税、2014年は5%から8%への増税でした。
この2つの増税前後で、消費者はどういった、消費行動をとったのでしょうか。
この年の消費支出前年比データをグラフ化したものが以下です。

 
出所:三菱UFJリサーチ&コンサルティング
図1

 
このグラフを読み解くと、増税時はすべての財の消費支出で前年を下回っています。そして、一旦落ち込んだ支出が回復するのに、短くても3四半期を必要していることがわかります。また、増税前は前年同期と比べて明らかに消費支出が増えており、耐久財、半耐久財でその傾向が特に顕著になっています。
このことから、過去2回の増税ではどちらも、増税前は駆け込み需要が、増税後には買い控えが起きていたことがわかります。

2019年の駆け込み消費状況から予測する

この原稿を書いているのはちょうど消費税増税1週間前なのですが、現時点での駆け込み消費状況を家計調査のデータをもとに調べてみました。数値は前年支出を100とした場合の前年比率です。
最新で7月までのデータまでしか公開されていないため少々物足りない分析結果ではありますが、支出全体でみた限りではそれほど大きな影響は表れていないようにみえます。
図2

 
では、商品別ではどうでしょうか。
ひとつひとつ調べていくと去年に比べて消費支出が極端に増えている商品がありました。

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ライター:古谷 達郎


同志社大学 文学部卒業
マーケティングリサーチ会社を経て、2018年にNIKKOに入社
Web広告効果の分析、市場分析等の各種リサーチを担当

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