AI×スマホ×生命保険が実現する未来 ~ ライフネット生命主催 スマホ新サービス説明会 レポート ~

先程の話を、もっと補助線を引っ張っていくと、今、AIの話以外にIoTの話もあります。例えば、LINEでは来春から、キリンさんの自販機とLINEのアカウントが連携し、15本買うと1本もらえるという仕組みを実施します。

保険の場合は 例えば、生命保険会社さんがスマートウオッチとスマートヘルスメーターと契約を紐付けて配り、例えば、1日1万歩以上歩いている人は保険料を安くするなどもいいかもしれないですね。実現可能かどうかは別として いろんなことが起こりそうだなっていう気がしております。

岩瀬:

増島先生は「フィンテックの法律」という本も出版されており、いろんな案件を見ていらしたと思いますので 所感を教えてください。

増島:

そうですね。まず、金融ビジネスっていう部分で考えたときに、まず大元に信用がないと金融ビジネスは成り立ちません。ではその信用は、どうやってつけるかというと、事務処理が正確に行われるということがとても大事になります。正確さは最低ラインで、そこにITを使うと早さも加わります。

もう一つは、イノベーションっていう観点になりますが、ユーザーが保険に入る動機は生命保険、医療保険であれば、健康でありたい、むしろお金を払わない状態になっていたいっていう気持ちが強い人ほど、そうなったときに、どうしたらいいだろうっていうことを考えて保険に入るっていうことだと思います。その意味で、保険のライバルというのは、他の保険会社ではなくって、保険以外のビジネスで同じニーズですよね。

岩瀬:

ありがとうございます。最近見た中で、スマホでの先端的な取り組みとして、これ凄いなってものをお伺いしたいと思います。

私は、上海で、テンセントの関連の会社と話しているときに、コンシューマーファイナンスの会社で、融資の与信の仕組みに感心しました。ソーシャルメディア上やいろいろなデータを組み合わせて、スマホで借金の審査を依頼したら、5秒以内で振り込まれるという なかなか日本では見られないので、面白いなって思っていますね。

田端:

Uberで一番すごいと思っているのは、ダイナミックプライシングですよね。例えば、夕方にスコールがあったりすると、普通のタクシー料金の3倍はいくんですよ。Uberのドライバーで、もしスコールが来たら、慌てて車乗っていくわけですよ、これ、普段より3倍稼げるわけですから。経済学で、なんでインフレとかは良くないかっていうと、メニューコストといって、世の中の価格を書き換えるコストって、社会コストが必ず掛かりますよね。Uberの場合、何が画期的かというと、瞬間的にタクシー初乗りが3000円になってもいいし、空いていたら100円でもいいし、それによって、今までだったらタクシードライバーにならなかった人々が、車が空いているんだったら乗ろうかってなるっていうことになります。スマホは、料金を本当にあるべき水準に、随時書き換えていくっていうこと自体が世の中全体でもっとやりやすくなる話になると思います。

岩瀬:

これはマクロで見たとき、総需要が増えるのか、という疑問があり、効率化されている部分と今まで使わなかった人が使うことで需要が増えている部分とプラスマイナスはゼロになると思います。

田端:

おっしゃるとおりで、需要と供給次第では最低賃金を下回る可能性があります。お互い供給者、消費者の双方になることになりますし。

岩瀬:

今後、生命保険、医療保険の分野で、LINEないし、スマホを使ったもので例えば、5年後、10年後、どんなものが、展望されると思いますか?

増島:

はい。イノベーションの伝播でいきますと、今、メッセージが届いているのは、本当に入り口の人たちしかいないですが、究極的には、ご高齢者の方含めより多くの世代に届ける必要があります。LINEは、すごくいいポジションにあって、いろんな人たちが使っているというプラットフォームになっているので、このプラットフォームから何かができるっていうのは、まさに、金融×LINEみたいなところで生まれるイノベーションで非常に大事なところになってくるとおもっています。

田端:

今までだと普通に、コンタクトセンターで対応していた通話が、LINEのチャットになると、何が変わるのかというと、この後たくさんのデータがたまっていきます。
チャットの記録をチェックすると、こういうときにこういうふうに言うと安心されて、その後入会しやすくなる、みたいな部分を、いわゆるテキストファイリングをどんどんしていき、ベストプラクティスを再現するAIがどんどん増えてくる。あるいは、コンタクトセンターに、非対応の商品の問い合わせがあり、1年後に声をカバーしたような新商品ができたときに、LINEのテキストメッセージで1年前のご要望に沿った新商品が出ました!みたいな自然なコミュニケーションを行うことが可能です。通話をかけるという部分のコミュニケーションコストがすごく高かった部分の摩擦係数が減っていくことでうまくいくことが、LINEとして5年、10年後に向けてやっていきたい部分となります。

 岩瀬:

ずばり、LINE×AIで既存の戦略店の営業職員の方のトップ層は無理だとして、例えば、7割ぐらいまでのアベレージ層の方に勝つことってできますかね。

その人間をどこまで置き換えられるか議論はあるのですが、やはり人間の仕事をよりリッチにするために効率的により品質高くするために使うっていう、ハイブリッドな形が理想と思っております。

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ライター:アド論 編集部


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