【スペシャル対談】コムエクスポジアム・ジャパン 中野博文氏: アジア最大のマーケティングカンファレンス アドテック東京の見どころを語る!

2015/11/11

ad:tech(以下アドテック)は、世界のリーディング・カンパニーを対象にした世界最大クラスのマーケティング・カンファレンスです。ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン、ニューデリー、シドニー、東京、大阪で開催されています。

日本国内におけるアドテックは、フランスに本社を置くコムエクスポジアム・ジャパン(以下:CXPM)によって運営されています。世界中で開催されているアドテックでも最大規模を誇るアドテック東京(今年は2015年12月1日-2日で開催)について、CXPMの中野氏を迎え、9月に開催されたアドテック関西の振り返りと合わせてお話をうかがいました。

写真①_1

コムエクスポジアム・ジャパン株式会社
ad:tech/iMedia事業責任者
中野 博文氏

写真②

GMO NIKKO 株式会社 アド論byGMO 編集長 谷本秀吉(右)
GMO NIKKO 株式会社 コミュニケーションプランニング部 部長 神谷みめい(左)

 
■アドテック関西の振り返り
◆谷本:
アドテック関西は、東京とは異なる地域色あふれる発信も多く、キーノートやセッションを通じて、独特な関西カルチャーが存在する印象を受けました。そしてカンファレンス自体、とても大盛況でしたね。特にキーノートは良かったですね。関西色もありつつ、全国のマーケティング関係者にとって、得られるものがとても大きいキーノートだったと感じました。

イベント主催側として、特にキーノートの登壇者候補の選定や、登壇を実現することは、難易度も高く、とても重要なお仕事だと思いますが、今年のアドテック関西はどのような実現背景があったのでしょうか?

◆中野:
今年のアドテック関西はマーケティング領域とクリエイティブ領域と大きく2つに領域を分けて考えていました。それぞれの領域で関西を代表するトップクラスの方の登壇を実現することがキーノートスピーカーの基準でした。

まずマーケティング領域ですが、マーケティングが経営を動かすという観点でいえば、株式会社ユー・エス・ジェイ(以下USJ)のCMOである森岡氏の登壇について振り返りたいと思います。キーノートの冒頭で、経営トップのビジョンをどうやって達成するのか、そのための戦略をつくり、実行していくのがマーケッターとしての自身の仕事。経営目標を達成するための軍師、これがCMOの役割、というお話をされました。

森岡氏はセッションの中で、広告の話は一回もしてなかったですよね。もちろん広告出稿などもお仕事の範疇に入ると思いますが、広告の話ではなく、マーケティング全体のお話をされました。日本ではCMOというと、「宣伝部長の延長線」というふうに捉えている人も多いと思います。森岡氏は、もちろん宣伝部長としての一面も持っていますが、それだけではなくて、マーケティングがマネジメントにどうコミットしていくのか、という視点から語っていただけました。アドテック関西で、日本を代表するCMOに登壇頂けたと思っています。

◆神谷:
森岡さんご自身がCMOという立場で一貫して経営者思考ですよね。

◆中野:
そうですね。だから、「CMOとは何か?」という話題になった時に「宣伝部長なのか」「事業部長なのか」、「経営者なのか」のようなテーマで議論になることは結構ありますよね。
今回の森岡氏の登壇はそこに一つの解を出せたのではないかと思っています。

◆谷本:
私もすごく感動しました。日本にはCMO不在の話ってよく出ますが、まさにCMOとはどういう存在であるかを知る上で最高のキーノートでした。
そしてマーケティングのプロの真髄の部分のお話を聞くことができたと思います。

◆中野:
そう言って頂けると嬉しいです。今回のアドテック関西で、どうしてもこの登壇を実現したい、とずっと思っていましたので、1年くらい前から登壇の話をご本人様に持ちかけており、今回の実現に至りました。

◆谷本:
そんな前からですか。カンファレンス成功のための凄い情熱ですね。

◆中野:
そしてもう一方のクリエイティブ領域ですが、関西クリエイティブといえば、その第一人者は誰だろうと考えた時に、ワトソン・クリックの山崎氏を想起しました。山崎氏は、電通関西時代から多数の実績がある方で、関西はもとより日本でもトップクラスのクリエイターであると思います。

◆谷本:
関西のクリエイティブを代表される方と言っていいですよね?

◆中野:
はい、そう思います。だからこそ山崎氏にお願いしました。
山崎氏にお願いしたことは「関西というと、おもしろCMが前面に出ちゃうけれども、関西はそれだけはない。別の魅力も伝えて欲しい」ということです。
関西特有のクリエイティブにおける切り口や、視点ってあると思っています。
そして、新しい関西のクリエイターもどんどん育ってきていると思います。
おもしろCMの代表者とも言える山崎氏に、関西人の視点をもって、もっと新しいクリエイティブを発信できる、ということを語って欲しいと思いました。

その話をご本人にした時に共感頂き、「関西のクリエイティブって、人を笑わせてやろうじゃなくて、『笑っていただく』みたいな、サービス精神が少しあると思うんです。」という話をされて、その辺をもっと登壇で詳しく話して欲しいとお願いしました。

あとはアドテックに来場される方の多くはデジタル系広告業界に従事されている方たちが多いです。コンバージョン等のデータで広告効果の評価が至上主義です。もちろん、その部分は非常に大事なところなのですが、そこで広告クリエイティブを疎かにしないで欲しい。
クリエイティブやアイデアの可能性は無限大、みたいなことを、業界内に発信してもらいたいと思っていました。

◆谷本:
なるほど。確かにキーノートを通じて、マーケティングとクリエイティブ両面で、原点でもある目的と意義について、聞くことができたキーノートでした。

◆谷本:
さて、その他もたくさん面白いセッションやキーノートがありました。
今回は、神谷がスピーカーとして登壇したセッションが、全体のコンテンツ中で4位でした。神谷自身は登壇を通じて、どんな印象を持ちました?

◆神谷:
私自身デジタルの活用で広告主の既存商品やサービスのリブランディングを得意とするプランナーではありますが、元々はコピーライターです。セッションでご一緒した他の方もデジタルキャンペーンを得意としていますが、他の皆さんも当日のセッションではテクノロジーの話はほとんどしなかったです、笑。
でも、テクノロジーの要素は、常に取り入れていますよ。取り入れていますが、あのセッションの場では、何かもっとコミュニケーションの根底の部分の話をしたかったので、テクノロジーの話はほとんどしませんでした。

◆中野:
アドテック関西はコミュニケーションを重視していて、あまりテクノロジーの話はなくてもいい、というのがそもそもありました。
もちろんアドテクなどのテクノロジーは大事な要素です。ただそれだけではないですよね。

◆谷本:
そういう意味で言うと、アドテック関西って、どんなポジションのイベントと言えますか?

◆中野:
アドテック関西は、マーケティング全般や、企業の対外コミュニケーション全般を、しっかりと見ていく人たちにとって役に立つものであって欲しいと思っています。

関西の広告主にとって、マーケティングやデジタルの情報がまだ行き渡っていないのではと日頃から思っています。情報が浸透していくことによって、関西全体のマーケティングプロモーションの質は必ず上がると思っています。そういう時に、デジタルも大事ですけれども、デジタルだけじゃない、あくまでも「マーケティング」の最先端の情報を伝えていきたいと思っています。

写真③

■アドテック東京について

◆神谷:
私は初めてアドテック関西に登壇させて頂きました。デジタルIQみたいなものがあるとすると、アドテック東京のほうが高いな、と感じました。

◆中野:
アドテック東京は、グローバルの中でも、プログラムコンテンツの「質」、来場者数の「数」という点で、世界ナンバーワンと言われています。唯一の課題は、これまではプログラムのほとんどが日本語で行なわれていましたので、海外メディアでは、あまり報道されなかったことです。今後、英語のセッションを増やしながら海外への配信も増やしていきます。

◆谷本:
なるほど。今年のアドテック東京は、どのような傾向と見ていますか?

◆中野: 2009年の第1回のアドテック東京の開催以来、一貫して言えることが、アドテック東京の目的とは、コミュニケーションにイノベーションを創出する場にすることです。 これは一貫して変えておりません。最先端な情報価値や、世界のマーケティング業界をリードする方々の登壇の実現を通じて、その目的を果たしたいと思っております。そのため、今回も世界中の最先端なマーケティング情報を日本に持ってきます。キーノートスピーカー6人は全てグローバルで活躍される方々です。

マッキャンエリクソンCEOのマイケル・マクラレン氏や、WPPのチーフデジタルオフィサーのスコット・スピリット氏などが来日し登壇します。
また、トレンドウォッチングのヘンリー・メイソン氏は、海外のセッションでもとても人気の高い方です。データで未来を予測しようという、まさにビッグデータの最前線の話です。日本のデータを持って登壇頂けるということになっています。
その他にも国内外問わず、業界をリードする多くの方々にセッションに参加頂きます。
そして、GMOインターネットグループ様も、今回初めてアドテック東京のゴールドスポンサードになって頂きました。GMOインターネットグループ様からも、マーケティング業界への意気込みを強く感じております。

カンファレンスでは、業界皆様からの発信を通じ、日本のマーケティング業界にイノベーションを起こしていきたいと思います。

写真④

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コムエクスポジアム・ジャパン株式会社  ad:tech/iMedia 事業責任者

中野氏との対談本編は以上です。

●お知らせ●
アドテック東京は、東京国際フォーラムにて、12/1-2にて開催されます。
この度GMOインターネットグループは、ゴールドスポンサーとして、アドテック東京の開催理念に共感し、カンファレンス成功のために協賛支援しております。
また、GMOインターネットグループからも複数のセッションで登壇予定です。合わせてプログラムも参照頂き、当日のご参加をお待ち申し上げます。
アドテック東京 URL: http://adtech-tokyo.com/ja/

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ライター:アド論 編集部,神谷 みめい


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