動画広告~配信するために覚えておくべき3つのポイント~

2014/12/8

■はじめに

新しいテクノロジーの登場に事欠かないインターネット広告業界ですが、
今年の注目トレンドの一つとして動画広告があげられるでしょう。
2014年は動画広告の元年とも言われております。いや元年はこれまで、2回くらい過去にありましたね、。
ただ、今年は間違いなく来ています!

今まで動画広告といえばGoogleが提供しているYouTubeの広告が主流でありましたが、
今年に入り、その他動画プラットフォームも国内市場で盛り上がっております。
今回はYouTube以外の動画広告を始める上で
必要な基礎知識を3つのポイントでまとめました。

■ポイント1:動画広告の種類

まずは、動画広告の種類をご紹介いたします。
動画広告は大きく分けて2パターンがあります。

① インストリーム型広告(別名:プリロール pre-roll)
YouTubeやUstreamなど動画コンテンツの冒頭に表示される広告のこと。

最近はプリロールだけでなく、ミッドロール(mid-roll)やエンドロール(end-roll)型も出始めてます。

また、動画コンテンツの提供形態も様々ありまして、
AdVOD(Advertising Video On Demand)と言われる、動画広告の視聴を条件に、動画コンテンツの閲覧が可能となる提供モデルや、
SVOD(Subscription Video On Demand)と言われる、月額の定額視聴モデルなどが普及し始めています。

② インディスプレイ型広告(別名:ディスプレイ型/インバナー)
従来のバナー広告の部分に動画を再生させる広告のこと。

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2つの動画種別に触れるユーザーには違いがあると考えております。

①インストリーム型広告は、動画を見ているユーザーへアプローチができるので、
完全視聴率が高くなる傾向にあります。

②インディスプレイ型広告は、配信面や配信するターゲットを選ぶことができるので、
訴求したいものと親和性の高いユーザーへ配信することが可能です。
文章の末尾に動画広告枠を用意する、インリード型広告もこちらにあたります。

■ポイント2:動画広告の課金体系と取得可能な指標

通常のディスプレイ広告と違い、動画広告では課金体系と取得可能な指標が多くあります。
それぞれのポイントを理解し、目標設定を行うことが重要となります。

【課金体系】
・CPM課金 :インプレッション課金型。
 従来のCPMより数倍高くなるのでクリック率との調整が必要。
・CPV課金 :特定視聴秒数を超えたら課金する形式。

【取得可能な指標】
・CPM :Cost per Millionの略称
 広告掲載1000回あたりの料金
 広告枠買い付けるための金額の指標となる
・視聴回数 :動画が再生された回数
・○%視聴数 :動画をどれくらい見たかを計測できる
 一般的に25%,50%,75%で切り分けられる
・合計視聴秒数 :動画が再生された秒数
・平均視聴秒数(合計視聴秒数/視聴人数) :1回再生辺りの動画の秒数
・完全視聴数 :完全視聴された回数
・完全視聴率(視聴会数/完全視聴数) :完全視聴された率
・CPV(Cost per View) :1回再生辺りにかかったコスト

■ポイント3:動画広告配信アドネットワーク

・Tubemogul(提供会社:株式会社オムニバス)
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米国でのビデオ広告枠の買い付けにて高いシェアを持つDSPを、
株式会社オムニバスが資本業務提携をして、販売しております。
インストリーム型広告と、ディスプレイ型広告どちらにも対応をしております。
またオムニバスではインタラクティブ広告配信の為の専用システムを利用し、
Tubemogulのプラットフォーム上で、
「Interactiv Pre-roll」という動画の配信を行っております。
インストリーム型広告にて表示する広告に特定のアイコンや簡易LPを
複数枚設置できるものになり、ユーザーのアクション率を上げることが可能になります。

・DENNOO(提供会社: Dennoo, Inc./株式会社サイバー・コミュニケーションズ)
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ディスプレイ型広告の一種になり、
「Viewable広告」という指標を取り入れている媒体になります。
通常ディスプレイ型広告はCPM課金になりますので、
ウェブサイトの下部に表示された広告でも課金対象となります。
Dennooは独自技術により、ディスプレイ枠の50%以上が表示されたら
動画の再生が始まるという商品になっており、
“視聴課金”(○秒以上見た時点で課金)という
課金モデルになっております。

※現在はDENNOOとしての販売は停止しており、
 「Adjust Display Cost-per-View」として提供中。

・Adap.tv(提供会社:AOLオンライン・ジャパン株式会社)
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Adap.tvは配信手法・配信先も柔軟に対応している動画プラットフォームです。
自社でエクスチェンジ、SSP機能を持っており、
国内外で動画広告のアドサーバー事業を行っていることもあり、
掲載サイト名の明確さや、在庫予測機能において特徴的な媒体になっております。
また記事内に動画を表示する「インリード広告」の配信も可能で、
PC,スマートフォン等多様な動画広告のフォーマットに対応しています。

・Videology (提供会社:Videology, Inc.)
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Videologyは世界最大級の動画広告プラットフォームのひとつです。
動画広告をよりブランディングの手段として考えており、
動画広告の枠を最大15ヶ月前より予約・購入が可能というシステムとなっております。
この予約型(リザベーション型)配信により、
従来狙っていないターゲットへ配信をしていた予算を除くことで、
同じ効果を低単価で実現することが可能になっております。
また米国では多くのデータプロバイダーと提携し、
高い精度のターゲティングを実現しております。
配信先として、Gyao!やUstreamなどと提携している。

■最後に
動画広告特有の指標を用いれば、どの動画広告が認知度向上に役立つのか、
などを計測することが可能になります。
上記媒体以外にもソーシャルメディアやスマートフォンに
特化した動画展開なども、非常に盛り上がっております。

媒体によって見える指標が違うだけに
利用目的を明確にした上で媒体選定を行う必要性がありますが、
ますます盛り上がってくる動画広告を、ぜひ実施してみてはいかがでしょうか。

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ライター:平野 駿


GMO NIKKO株式会社 コンサルティング本部 ストラテジック部所属。
法政大学 国際文化学部卒業。新卒としてGMOアドパートナーズ株式会社へ入社。
SEO・SEMの営業を経て、現在はディスプレイ広告の運用、
分析、改善施策の提案などの業務に従事。

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