広告業界あるある③『ペンディング』

2012/11/21

こんにちは、神谷みめいです。

さぁ、久々に広告業界あるあるの出番がやってきました。

第3回目の今回は、「ペンディング」です。

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ペンディング【pending】

先送りにすること。未解決の状態にとどまること。

例)「例の件はペンディングになりました。」など

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業界によって、使われ方のニュアンスは微妙に違うのかもしれませんが、

あまりポジティブな用語ではないということで一致しているんじゃないでしょうか。

 

さて、このコトバ。

私が初めて耳にしたのは、学生の頃、アルバイトをしていたデザイン会社でのことでした。

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◆コピーライターAさん

「そう言えば、この前提案した○○の企画って、どうなってるんだっけ?」

◆制作会社営業Bさん

「あれは、代理店を突っついてるんですが、クライアントの上のほうで、何かあったらしく、

ペンディングとのことです。引き続き、代理店を突っついてみますが・・・」

 

◆アートディレクターCさん

「あの4社競合コンペですが、外のデザイナーを動かしちゃって、

月内とかで回答をいただけるとウレシイのですが、動きはありそうですか?」

◆代理店営業Dさん

「あぁ、あの件ね。言ってなかったけ? ペンディングだって。

理由はよくわからないんだけどさぁ。まぁ、引き続きよろしくお願いしますよ!」

◆アートディレクターCさん

「・・・・・。」

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すかさずこのワードを電子辞書で調べた私。

「先送りか。なんでCさんは、あんなにヘコんでるんだろ?」

この直後、当時のボスからこのコトバの本来の意味を知りました。

 

「ペンディング = 先送り」が転じて、

90%以上の確率で案件自体がなくなったことをオブラートに包んで伝える狡猾な表現。

「もうコレ以上、この件については言及するな!」的な意味合いも含みます。

 

そして、いま。

 

12月末と3月末は決算期の企業が多く、広告業界はここぞとばかりに盛り上がります。

「予算消化」というコトバを聞けば東に奔り、「コンペ」というコトバを聞けば西に奔り、

「いまここで戦わずして、いつ戦う」的なムードが高まっていますが、こんな時こそ、

しっかりと案件を見極め、取捨選択をする動きが重要になってくるんだと思います。

 

コンペは、「勝つと楽しい」し「負けると悔しい」。

いずれの場合も、コンペに参加したメンバーは大きく成長します。

ただ、コンペが「ペンディングになると哀しい」だけで、

それが続くとモチベーションが低下していくように思うんですね。

まぁ、都合が悪くなった時、ついつい「その件はペンディングで」って、

言っちゃう気持ちもわからなくはないのですが・・・。

 

編集長の一声で、この原稿がペンディングにならないことを祈りつつ、

終わりにしたいと思います。

 

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ライター:神谷 みめい


コミュニケーションプランナー。東京都立大学法学部卒。大学在学中よりコピーライターとしてデザイン会社に勤務。主に雑誌、カタログ、ポスターなどの制作・ディレクション業務を担当。2006年より現職。ウェブを中心とした戦略・プロモーションのコミュニケーション設計を担当。

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