キーワードはマルチチャネル?シニア世代のデジタルマーケティングを攻略する

2018/4/11

日本人の3人に1人が60歳以上という超高齢化社会の現在、様々な分野でシニア向けの商品・サービスが強化され、市場は盛り上がりを見せています。
しかしデジタルマーケティングの分野においてはこのシニア向けマーケティング、苦手分野の1つという認識が広告会社、広告主ともに強く、成功事例もそれほど多くありません。
 
そこで今回は、シニア世代(60代~)のデジタルとの関わりを分析し、攻略の糸口を探っていきたいと思います。

 

情報収集しても発信はしないシニア世代

平成29年度の総務省「通信利用動向調査」によると、インターネットの利用率は60代前半で8割、70代でも5割を超えています。この数値だけをみるとシニア世代とそれより若い世代との間にデジタルのキャズムは無くなりつつあるようにもみえます。果たして、本当にそうなのでしょうか。
 
例えばSNS。シニア世代は若い世代に比べるとSNSの利用率が極端に低く、前出「通信利用動向調査」からのデータによると60代で約3割程度しかありません。また利用していてもフォローしているアカウントの閲覧など情報収集のみに利用しているパターンが多く、自ら積極的に情報発信しないのが特徴です。
デジタルマーケティングのトレンドであるSNSを活用したコミュニケーションですが、シニア世代においてはまだまだ敷居が高いものであることがみてとれます。
SNSに限らず、ネットを利用しているシニア世代は多いがネットを使いこなしているシニア世代は少ない、というのが現実のようです。

 

シニア世代はマルチチャネラー?

次にネットでの購買行動をみていきましょう。
シニア世代のユーザも商品・サービス情報を探すときはネットを積極的に活用します。しかし、まだまだ紙媒体(カタログ、新聞広告、チラシなど)やTVCMも情報源として好まれる傾向にあります。
また、ネットで情報を探しても購入や予約行動はネットで行わず電話やFAX、リアル店舗を利用する、という行動パターンが多く見受けられます。
実際、60代のEC利用率は3割台、利用回数も月平均で1回に満たない状況です。
(2017年12月、日本能率協会総合研究所調べ)
そしてSNSの利用率の低さ。利用していたとしても情報収集のみで発信はしないという傾向から、口コミもリアルが中心となります。

 
※シニア世代の購買行動イメージ


このようにネットの中だけでは購買行動が完結しにくいシニア世代は「マルチチャネルを意識したストーリー設計」が必須といっても良いくらい重要なのです。

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ライター:神津 洋幸


ストラテジックプランナー、リサーチャー。 Webプロモーションの戦略立案、Web広告効果の分析・オプティマイズ、各種リサーチなどを担当。前職はマーケティングリサーチ会社にて主に広告効果の調査・分析・研究業務に従事。2004年より現職。

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