Kaizen the World 2018レポート

2018/3/6

3月1日、Kaizen Platformが主催するKaizen the World 2018が行われました。
 
クライアント様からは集客やコンバージョンも上げたいけど、何をどう改善したらよいかわからないというお声をよく聞きます。

 

カンファレンスでは企業がどのように改善活動をしているかが具体的な施策や数値などを交えた内容が聞けとても興味深い内容でした。今回はKaizen the World 2018のレポートとカンファレンス内容をご紹介いたします。

■会場風景

株式会社Kaizen Platform
https://kaizenplatform.com/ja/
 

Kaizen Platformは、国内外にいるグロスハッカーとともにUIのA/Bテストを通じてWebサービスの成長に貢献するサービスです。

渋谷ヒカリエで行われたカンファレンスでは、イベントはグロスハッカーの表彰式と5つのトークセッションが行われました。
 
カンファレンスは約1,000人収容可能な大ホールで行われ、巨大スクリーンが設置された会場内では後方からもスライドが見やすいような整備がされていました。

 

表彰式ではKaizen Platform上で優秀なサイト改善成績をあげたグロースハッカーを表彰するイベントで、「トップグロースハッカーによるサイト改善事例」のトークセッションで受賞者のサイト改善事例が紹介・解説されました。

 

また、会場入り口には手書きのパネルでアワードで大賞を取った方の紹介やカンファレンス内容の紹介がされていて、アワードやトークセッションに出席できなかった方にもわかりやすい工夫もされていました。

 

 

それでは開催されたトークセッションから、2つのセッションをご紹介します。

 

■事業課題を解決するサイト改善プロジェクト

こちらのセッションでは株式会社ANAPの門倉清隆氏、株式会社ソシエ・ワールドの水野 博之 氏、ヤフー株式会社Yahoo!しごと検索サービスの山下 孝之介 氏の御三方を招き行われ、事業社側がどんな悩みを抱えてどういった形でサイトの改善を進めていったかを議題に展開されました。

 

 

3社とも事業形態、ターゲット、KGIやKPIが違い抱える課題は様々でしたが、どの方も共通した悩みを抱えていたのがとても印象的でした。

 

1点目は社内リソースがないという点です。
例えばヤフー株式会社の山下氏の場合、お話を聞く前はヤフーは社員も多くリソースが潤沢にありそうな印象でした。
しかし、山下氏の担当されいるYahoo!しごと検索サービスはもともと外部パートナーが行っていたサービスで社内リソースの確保がなく、しかしその中でも事業としては売上を立てないといけない状況だとおしゃっていました。
また、株式会社ANAPの門倉氏の場合は、ANAPは原宿や渋谷に店舗は多く持つアパレルブランドです。
店舗が多く店舗スタッフは多いもののEC事業へのリソースが少なく、門倉氏在籍するデジタル営業部は2名しかスタッフがいないため慢性的にリソースがない状況でした。
事業や会社の規模が大きくても必ずしもリソースが足りている状況ではないと強くわかりました。

 

もう1点は社内だけで進めていると情報がアップデートされにくいという事です。
例えば株式会社ソシエ・ワールドの水野氏の話では、社内では体制が整っているがために別の視点からのサイト改善の提案がしづらかったり、IT企業ではないと数字に関する意識が弱い傾向があるために本質的な数字が出づらい環境があり、社外の方と連携して進めることで新しい施策や発見があったと話されていました。

また、山下氏の話では、社内ではやはり検索のサービス力が強いために検索に特化したUIは社内から出やすいものの、求人募集に向いたUIは出づらい状況があるそうです。
外部の方と一緒に改善を進めることで社内からは出ない改善案を提案してもらえたとおっしゃっていました。

 

 

確かに上記の2点はクライアント様とお話ししているとよく耳にする悩みです。
事業会社のお客様とお話すると、webでは業務範囲が広い割には避ける人数が少ないため、多くの企業様で少人数で広範囲を見るの現状が見受けれらます。
また、以前勉強会で事業会社の方とお話しした際には事業会社では驚くほど外部の情報が入ることが少なく、勉強会などが貴重な情報アップデートの場だとおっしゃっていました。
改めて事業会社の方々が抱える悩みが垣間見えたセッションでした。

 

■トップグロースハッカーによるサイト改善事例

次にご紹介する「トップグロースハッカーによるサイト改善事例」ではパネリスト(Customer Success)である斉藤さんや西田さんの進行のもと、午前中の表彰式で表彰された3名のグロスハッカーを招いき、どのようにグロスハックしているかを紹介されしました。
こちらのセッションではグロスハッカーの視点での改善活動が聞けました。

 

 

Kaizen PlatformでサイトやLPの改善を行う場合、まずは斉藤さんや西田さんのようなカスタマーサクセスと言われる人が案件の全体像を3つの分野に分け施策を実施し、その中で最も効果が高かったポイントを重点的に行なっていくという進め方をしているそうです。
例えばLP改善だったらLPを3つの場所に区切りその中でもさらに改善効果が高いところを掘り下げていく、というような形で進めていきます。
グロスハッカーはそれらの施策にスレッドが立ち、各々で案件を選び投稿するスタイルを取っているそうです。

 

 

登壇された御三方は得意分野やバックグラウンドも様々で、関わる案件の分野も様々でしたが、共通していた点がスピード感をもって進めているという点です。
例えば登壇者の一人の平野さんはグロスハッカーになって2年目ですが、昨年は100件の案件に取り組み、今年は140件の案件に取り組んだそうですし、また淵上さんという方は自分の会社で仕事をしている傍らKaizenでグロスハッカーとして案件に取り組んでおり、1〜2日で1案件を進めるスタイルを取っているそうです。

 

また、このセッションの中で特に印象に残ったのが、登壇された淵上さんが話されていた案件によっては場合によってはプラスアルファの提案をする点です。

 

グロスハッカーに案件詳細が伝わる時点で改善ポイントなどが明記されていて、考えてほしいポイント、考えなくてよいポイントも記載されていますが、依頼する人物がどれほど優れていても漏れや見えないポイントは存在します。それらを加味してアウトプットする人間が追加の問題提起をすることで改善に厚みが出てさらに精度が高まります。

淵上さんのこの姿勢が、今回淵上さんがアワードで表彰者された所以ではないでしょうか。

 

物事を見るときは、「鳥の目」「虫の目」「魚の目」の3つの目が必要なことはよく言われますが、改めてどちらの視点も必要だと実感させられたセッションでした。

 

■最後に

今回のカンファレンスに参加し、改めて事業社の方々が様々な課題を抱えていることや、またそれらの課題に深くも広くも携わる事が重要だと再認識しました。

ヤフー株式会社の山下氏がトークセッションの中で「社内であろうと社外であろうとチームとしてどれだけ一緒にやってるかが大事」と話されていました。
急激に変化するwebサービスの中であらためてクライアントに寄り添って改善していくことがクライアントの成功への鍵だと再認識したイベントでした。

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ライター:柴山 里紗


GMO NIKKO株式会社デジタルマーケティング本部クリエイティブコンサルティング部所属。
制作会社でエディトリアルデザイン、編集、ディレクションに従事した後、2017年に入社。
主にwebサイトのデザインや情報設計、UI/UX等を担当。

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