上陸直前、新たなダイナミックリターゲティングサービス、RTB HOUSEを直撃

2017/11/14

ダイナミックリターゲティングサービスを中心に最終的な獲得を行っている企業も多く、ダイナミックリターゲティングサービスの需要が高まっています。各社がしのぎを削る中、新たに日本でサービス展開しようとしているダイナミックリターゲティング広告がRTB HOUSEです。どのように差別化し、日本でサービスを展開していくのか、今回は日本法人設立直前のRTB HOUSEのAPAC代表Jakub氏からGMO NIKKOメンバーで直接話を伺いしました。

編集部:ダイナミックリターゲティング広告において大切なことは何ですか。

Jakub氏:ダイナミックリターゲティング広告において大切なことは2つです。
1つは個々へのカスタマイズです。誰に対し、どういう興味に基づいて広告を出すかということです。2つ目は配信タイミングです。いつでも何度でも出して良いということではなく、適したタイミングと適した媒体において出すということが重要です。特にこのようなダイナミックリターゲティング広告の場合は、何度も追いかけられるというような不快感をユーザーに与えないようにすることが大切です。

編集部:RTB HOUSEの特徴は何ですか。

Jakub氏:RTB HOUSEが開発した独特のエンジンによって運営されているということが一番大きな特徴です。これは5年前にポーランドで脳神経学よりヒントを得て、ユーザー行動やコンバージョンの予測、クリエイティブの生成を人工知能で行うモデルを開発しました。ディープラーニングによって、アルゴリズム自体が書き換え続けられているので、どこに出すか、誰に出すかといったようなことは、人間が考えず、AIのディープラーニングによって決定します。そしてこのAIを用いたアルゴリズム学習を2012年のRTB HOUSE設立時から継続していることが最大の特徴です。

編集部:ディープラーニングをダイナミックリターゲティング広告にどう活用しているのですか。

Jakub氏:昔ながらのAIとディープラーニングの大きな違いですが、以前AIと呼んでいたものは、開発者が用意した回答に導くためのものでした。ディープラーニングは、開発者のインスピレーションではなく、自身で学習し答えを導き出せるというところが大きな違いです。
例えば、翻訳ソフトがあります。翻訳ソフトで英語から韓国語に翻訳する時、英語と韓国語のやり取りをしているのではなく、間に機械が機械同士でやり取りをする機械語というのが入っています。これは機械語で情報のやり取りをするように指示したわけではなく、機械語を介することで、より正確な翻訳にたどり着くということをディープラーニングが学習した結果、そのような方法になりました。どういうやり方で韓国語に翻訳するかという指示を元にしているものではないという所が非常に画期的です。
ダイナミックリターゲティング広告でも、開発者が、どういう人に、どういうシチュエーションで、どういうクリエイティブを見せるかというところをインプットしなくても、全て機械が学習して、最適な広告を最適なタイミングで出すということができるようになってきています。機械学習に全て任せているので、結果に対し人が説明することはできませんが、成果が出るようになっていきます。この学習を既に5年間続けていることがRTB HOUSEの強みです。

編集部:日本にもダイナミックリターゲティングサービスが多数存在し、中には一定の地位を確立しているリターゲティングサービスもありますが、RTB HOUSEの他リターゲティングサービスとの違いはどこでしょうか。

Jakub氏:他リターゲティングサービスの中身が分からないので、具体的な違いは言えませんが、International Conference on Machine Learning 2016の委員会においてRTB HOUSEの理論が非常に優れており、進んでいるということは認めていただいているので、自信を持ってサービスを展開しています。またディープラーニング同士が戦っても、それぞれ異なった学習をしてきているので、全く同じ配信対象に配信されたり、同一人物を奪い合うことはありません。

編集部:既に40カ国以上に展開していますが、何が一番苦労しましたか。

Jakub氏:一番の困難は信頼されることでした。ダイナミックリターゲティング広告を実施している企業へ提案することも多く、既に失敗体験をしている企業も多くありました。その中で信頼を得ることは苦労しましたが、最もシンプルな解決策として、成果を保障して広告配信をしてきました。CPAでもROASでも、広告主様が必要な数値やKPIを教えていただければ、それに見合うようにリスクをRTB HOUSEが取るという形で最初の信頼を得ていきました。一度信頼を得て、結果を出せばさらに強い信頼になり、長期のお付き合いになります。その結果、継続率は90%以上を維持しています。

編集部:配信面の特徴や、日本での独自買い付けの枠はありますか。

Jakub氏:グローバルのExchange、SSPとはほとんど接続しています。段階として、ExchangeやSSPにまず接続するというところから、その中にあるプライベートマーケットプレイスの各媒体とお話していきます。そこでさらに結果が出れば、個別の媒体と契約していき、媒体社、広告主双方の信頼を得ていきたいと思います。現段階で日本国内の独自枠はありませんが、今後増えていく可能性はあります。

編集部:最後に今後の展開をお聞かせください。

Jakub氏:日々アルゴリズムの学習は進んでいますが、プロダクトとしては完成されたと考えていいます。今は日本の市場に入っていくことが大切です。まずは日本国内でしっかりと結果を出し、信頼をしてもらいたいと思います。

GMO NIKKOでは日本法人設立前からいち早く拡販を進めさせていただき、既に一部の広告主様で掲載を開始しております。
まだ掲載開始したばかりであり、真価を見極める段階ではありませんが、40カ国以上で実績が出ていること、ディープラーニングにより、さらに効果が出せるようになっている点、CPAやROAS保障により、出稿側へのリスクが低いことを考えると、実施する価値のあるリターゲティングサービスなのではないかと考えています。

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ライター:椛島 健太


メディアマーケティング本部メディアグループ所属。
インターネット広告のコンサルティング業務、媒体社での営業経験を積み、2016年にGMO NIKKOへ入社。
運用者視点、媒体社視点を持ち、サービスの見極めを行う。

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