Hagakure Google ディスプレイのアカウントリストラクチャー

2016/9/6

Google が推進しているアカウントリストラクチャーは、サーチ領域では、HagakureやGorinという名称で認知が広いと思います。

「Hagakure」は、Google推奨のアカウント構造で、アカウント構造を単純化、広告グループを可能な限り集約した構造の事です。

今回は、Googleディスプレイ領域でアカウントリストラクチャー(アカウントの再構成)を行った結果を紹介します。表示回数の大幅増加とCTR改善により、CPCを改善出来ていることが、今回のリストラクチャーの結果の大きなポイントになっています。また、クロスデバイスCV数などの大幅に上昇も見込まれます。

アカウントリストラクチャーとは?

アカウントリストラクチャーとは、簡単に言及すると、広告の表示機会損失を最大限抑えるため、過剰に細分化されたアカウント構成を再構成することを指します。推奨によると、1コンテンツ(LP)=1広告グループが理想です。日本で良くやってしまいがちなアカウントの細分化は、下記のケースが多いのではないでしょうか。

・デバイス別

・広告タイプ別(バナー/テキスト)

・リマーケティングリスト別

・プレースメント別

Googleアカウントリストラクチャー前の懸念点

Googleディスプレイのアカウントリストラクチャーを行うにあたり、事前に懸念していた点があります。

①CPCの安価なデバイス/広告タイプに配信が大きく偏るのではないか?

②ディスプレイでのIMPシェア損失が与える影響とは何か?

多くの配信面が存在するディスプレイ広告において、IMPシェア損失とはどれだけの量があるのか?そこが特に想像出来ていない状況でした。

Googleアカウントリストラクチャー直後の動向(失敗)

Googleアカウントリストラクチャーを実施し、162あった広告グループを7グループまで統合しました。

リストラクチャー直後の初日から、想定以上にリーセンシーの広いリストにて配信が伸びる結果となりました。入札も抑制していましたが、ポテンシャルを見誤った結果となってしまいました。

アカウントリストラクチャー直後に関しては、デバイス・広告タイプ・リスト別で毎日細かく見ていく必要があります。

Googleアカウントリストラクチャー後、2週間目の結果

上記の想定外のボリュームをコントロール出来るようになってからの1週間の結果と、リストラクチャー前の1週間を比較してみました。

IMPシェアが大きく改善し、表示回数が大きく増加しています。

リスト別での配信もコントロール出来ている状況ですので、リーセンシーの広いものに限定しての配信拡大という訳ではありません。また、全てのデバイス/広告タイプでCPCを改善することができています。

獲得状況

コンバージョン指標に関しても、アカウントリストラクチャー後は、CPAを改善し、コンバージョン数自体も増やしています。

表示回数の大幅増加とCTR改善により、CPCを改善出来ていることが、今回のリストラクチャーの結果の大きなポイントになっています。

初動ということで、CVRは低下傾向にあるものの、今後COなど自動入札ツールを導入していくことで、さらなる大幅改善が見込めるのではないでしょうか

クロスデバイスコンバージョンに関して

また、アカウントリストラクチャーにあたり、スマホでのクロスデバイスCVが大幅に増加しました。

Google からの情報で、自動化のシグナルとして、クロスデバイスCVも加味されているようですので、これまで分散されていたクロスデバイスCVが集約され、最適化ロジックが改善されていることが想定されます。

まとめ

■アカウントリストラクチャーのメリット

・ディスプレイ、テキスト共にCPC改善

・IMPシェアの改善

・自動化の精度が上昇。クロスデバイスCV数などが大幅に上昇することが見込まれる

■アカウントリストラクチャーの際に注意すべき点

・IMPが大幅に増加する

・どこで、誰に向けての広告が伸びているのか?を検証する必要がある。

まだまだ改善の余地はありますが、一定の成果が出た結果となりました。

さらなる最適化を行っておりますので、続報が出ましたら、また記事にしたいと思います。

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ライター:吉良 達彦


GMO NIKKO株式会社 コンサルティング本部 SEMコンサルタント。
立命館大学 経済学部卒業。
主にリスティングの運用、分析、施策立案・提案のリスティング業務を担当。
クライアント目線を忘れないコンサルタントを目指して日々業務に励んでいます。

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